愛犬に与える鹿の角
昨今、愛犬に鹿の角をおもちゃ(おやつ)として与えることが流行っているそうです。
単純におもちゃとして、あるいはデンタルケアとして、ストレス解消、噛み癖対策、など目的はいくつかあるようですが、大手のペットショップでは、当たり前のように輸入物の鹿角が売られています。
獣臭もそこまで強くないですが、犬にとってのインパクトは大きいようで、嚙み始めたら離さない子もいるそうです。
今日は、そんな鹿の角にフォーカスしてみましょう。
鹿の角のいいところ
よく言われることとして、鹿の角の耐久性があげられます。犬用のガムなど使われている方は実感されているかもしれませんが、本気のワンちゃんが噛んでいくとガムも数日で消費されていってしまいます。 その点、鹿の角は、ある程度の硬さがあるので長持ちしそうです。
また、噛む側の犬の年齢や健康状態にもよりますが、デンタルケア目的で使って、歯石がとれたり、口臭が軽減したといったお話をきくことがあります。
角自体の獣臭さは、人間からすると気にならない程度ですが、ワンちゃんには魅力的なのかもしれません。また、角の中心部分の“髄”が大好きな犬が多く、離さないワンちゃん続出だそうです。
鹿の角の心配事
メリットの裏にはデメリットあり。
耐久性が高い鹿の角ですが、ワンちゃんの年齢、歯の状態によっては適していないかもしれません。歯が弱っている子は、必死になって噛みつくことで歯を痛めるケースもあるようです。 多くの製品にも記載されていますが、あまりに長時間にわたり噛みすぎないように時間を決めたりしながら遊ばせてあげることも考慮しましょう。
無添加天然物であれば成分上の心配は少ないかもしれませんが、小さくなった角は誤嚥(まちがって飲み込むリスク)のリスクがありますので、小さくなるほど噛んだものであれば早めに交換してあげてください。
衛生面
天然物の材料であるが故に、消毒はしっかりしたものを使いましょう。
鹿の角自体に害となるものは少ないと思われますが、野山で駆け回っていた鹿の角です。微生物、異物のことを考えると熱処理されたものが安心ですよね。
鹿の角を食べ物として扱っていればペットフード安全法上の問題から熱処理、消毒は当然のことですが、なかには“おもちゃ”として販売されておりペットフード安全法の対象外に売られているものもあります。 製品の記載はしっかり確認しましょう。
また、使用後はしっかり汚れをふき取り、乾燥させて衛生状態を保つよう心がけましょう。
実は日本には鹿がいっぱい
日本には山間部での鹿の生息数は以外にも多く、増えすぎた鹿が農業、林業など、山へ悪影響を及ぼすケースがあり、害獣として駆除されることがあります。食肉にするには手間の割に歩留まりが悪く、皮も処理が必要なため、鹿は、有効に活用されているとは言い難い状況です。 鹿の角だけ使ったからと言って“鹿を有効活用できた”とはとても言えないかもしれませんが、その一歩として元気なワンちゃんに試してみてはいかがでしょうか。
国内産鹿の角は探してみると意外と簡単に購入できるかもしれません。
まとめ
鹿の角は、愛犬に人気のおもちゃとして注目されています。その耐久性やデンタルケア効果は魅力的です。鹿の角は他のガムなどと比べても長持ちし、噛むことで歯石が取れたり口臭が軽減されるという声もあります。ただし、ワンちゃんの年齢や歯の状態によっては適していない場合もあるため、適切な使用方法と注意点を守ることが重要です。また、衛生面にも気を配り、消毒処理された鹿の角を選ぶことが推奨されます。さらに、国内産の鹿の角は簡単に入手可能で、愛犬の健康と楽しみに一役買ってくれるかもしれません。鹿の角は、ワンちゃんによっては一考する価値があるおもちゃと言えるでしょう。
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